BMWの車両診断ソフト(ISTA+)を導入してみた
愛車BMW X3(F25)のメンテナンスをDIYで行っていくのに当たり、車両診断機を検討していました。Carlyというスマホアプリも手軽に使えそうなので検討したのですが、毎年約6千円の課金があり見送りました。
導入したのはBMWディーラでも使用している車両診断ソフトであるISTA-D(Rheingoldとも呼ばれているようです)の最新版でISTA+というものです。ファイルサイズが大きく、容量の大きいSSDやHDDでも販売されているようですが、eBayでダウンロード版を2千円以下で入手しました。
2019年にリリースされたISTA-D(v4.20.1)、 ISTA-P (3.66.0.200)の他、 最新版のINPA、EDIABAS、NCS Expert、WinKFP、Toolset32 他が付属しており、ISTAの1クリックインストーラも付いているものです。
購入後数時間でダウンロード先の案内メールがありダウンロード後、解凍して早速インストールしてみました。ISTA+からPCの要求スペックが大幅に上がったようで、ISTA-Dで160gb、ISTA-P で200GbのHDD空き容量が必要です。
車両と接続するインターフェースはE-SYSでのコーディング用に入手済のENETケーブルが使用できそうです。使用しているものとは違い、動作未確認ですが、ご参考としてスポンサーリンクに同様の物を貼っておきます。
インストールで悪戦苦闘
E-SYSでコーディング用に使用しているサブノートPC(32bit版Windows10)のDドライブ空容量は80GBしか無く、ダメ元でインスールしたのですが、インストーラが途中で何度かエラーが出てしまい、ファイルを直接操作して何とか動くようになったのですが、起動するもののやはりメモリとHDDの容量不足で落ちてしまいます。
HDDはすでに256GBのSSDに換装してるのですが、しかたなく512GBのSSDを入手してクローンを作成しました。これでHDD容量不足は解決したのですが、メモリ容量不足でやはり落ちてしまします。
サブノートPCのOS64bit化
32bitOSでは4GB(使用可能メモリ約3.5GB)以上は認識しないので、64bit版の中古PCを入手するしかないかと半分あきらめかけました。色々と調べた所、無料でWindows10では32bitから64bitにOSを変更できることが分かり、早速マイクロソフトからツールをダウンロードして64bit版に変更しました。
マイクロソフトのダウンロード先(ツールを今すぐダウンロードの方です)
詳しい手順を知りたい方は"Windows10 32bitから64bit"などでググると幾つかの記事がヒットすると思います。Windowsライセンスも32bit版で認証済であれば、64bit版に変更しても新たに認証する必要は有りませんでした。
注意事項としては64bit版に変更というよりは再インストールになるのでバックアックが必要なことです。データは残りますが古いソフトは全て使えなくなります。256GBのSSDは64bitで動作しないソフトがありそうなのでバックアップとして保管することにしました。
これでようやく、インストールエラーも出なくなりISTAを起動した所、今度はCPUのクロック数不足のメッセージが出てしまい、またかと思いましたが今度は落ちずに動作するようになりました。
日本語化
標準では英語とドイツ語のみの対応なので、日本語化のためゴニョゴニョして動くようになったのですが、英語版のSqliteファイルをコピーして書き換えたためか所どころでコンテンツが見えなかったり、エラーがでてしまう状態です。もう少し調べてみますが、簡単に英語版に切替えられるので両方を使いながら使い方を調べることにします。
ようやく起動したので車両に繋いでみた
車両のOBDポートにENETケーブルを接続してPCのLANポートに繋げます。接続設定をENETダイレクトにするとなぜが接続せず、EDIABAS.iniをENETに書き換えてEDIABAS経由で接続できるようになりました。
車両からのデータ読込みが終わると車両情報が見れるようになり、PDFファイルにも出力されます。エラーは履歴で記憶しているようで、現在問題ないものもが殆どです。E-SYSでコーディングした部分も黄色くなっているようです。
64bit版に変更したE-SYSも起動、車両接続とも問題なさそうです。ISTA-Pでコーディング可能なようなので導入する予定ですが、暫らくは使い方の分かるE-SYSとの併用となりそうです。ISTA-Pの追加導入やISTA-Dの使い方などを勉強してまた記事にする予定です。
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